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《井戸水用給湯器の仕組み》 基本構造は通常の給湯器と同じですが、「井戸水特有の水質・圧力の不安定さから機器を守る仕組み」が追加されている点が最大の違いです。

目次
① 井戸水がそのまま使えない理由(前提)
井戸水には次のような特徴があります。
- 砂・シルト(微細な土)
- 鉄分・マンガン
- カルシウム(硬度が高い)
- 水圧が一定でない
👉 これらが原因で
熱交換器の詰まり・腐食・センサー異常 が起きやすくなります。
そのため「井戸水用給湯器」では、
給湯器に入る前段階で水を整える仕組み が重要になります。
② 井戸水用給湯器の全体構成(流れ)
井戸
↓
井戸ポンプ(圧力を安定させる)
↓
砂こし器・フィルター(不純物除去)
↓
[井戸水対応給湯器]
↓
給湯配管 → 蛇口・浴槽
この「前処理+耐性設計」がポイントです。
③ 仕組み①【井戸ポンプによる圧力制御】
● なぜ必要?
井戸水は水道と違い、
- 水圧が弱い
- 使用量で圧が変動する
👉 圧力不足だと給湯器がエラー停止します。
● 仕組み
- インバータポンプや圧力タンクで
- 一定の給水圧(例:0.15~0.3MPa)を保つ
これにより
✔ 着火不良
✔ お湯が急にぬるくなる
といったトラブルを防ぎます。
④ 仕組み②【砂こし器・前処理フィルター】
● 役割
給湯器の内部に入る前に
- 砂
- 錆
- 鉄分の塊
を除去します。
● 仕組み
- ステンレスメッシュや樹脂フィルターで濾過
- 定期的に清掃・交換が必要
👉 井戸水用給湯器の寿命は、このフィルター管理で決まると言っても過言ではありません。
⑤ 仕組み③【井戸水対応の熱交換器】
● 通常給湯器との違い
井戸水対応機は、
- 熱交換器の材質が強化
- 腐食しにくい金属やコーティングを使用
● ガス給湯器の場合
- 銅+耐腐食処理
- 水路が詰まりにくい構造
● エコキュートの場合
- タンク内の防食処理
- メーカー指定水質基準を満たすことが前提
※ エコキュートは「機器だけで井戸水に強い」のではなく
「水質が良いことを前提に許可される」仕組みです。
⑥ 仕組み④【水質条件による使用可否判定】
特にエコキュートでは重要です。
● 水質検査で見る主な項目
- 硬度
- 鉄分
- マンガン
- 遊離炭酸
👉 基準を満たすと
メーカーから「井戸水使用認定」が出て、保証対象になります。
⑦ ガス給湯器とエコキュートの仕組みの違い(井戸水)
| 項目 | ガス給湯器 | エコキュート |
|---|---|---|
| お湯の作り方 | 瞬間加熱 | タンクに貯湯 |
| 井戸水への強さ | 比較的強い | 水質に非常に敏感 |
| 前処理依存度 | 中 | 高 |
| 水質検査 | 推奨 | ほぼ必須 |
| 仕組みの考え方 | 「耐える」 | 「条件を満たせば使う」 |
⑧ まとめ
井戸水用給湯器の仕組みとは:
「井戸水をそのまま使う」のではなく、
① 圧力を整え、② 不純物を除去し、③ 機器に合った状態で給湯器に送る仕組みです。⑨対応機種例
リンナイ RUF-A2005SAW(C)-TS
- 耐硬水仕様:この「-TS」型番は耐硬水仕様(硬度の高い水でも対応しやすい設計)を特徴としています。
- ガス種:都市ガス(12A/13A)/プロパンガス(選択可能)モデルあり。
- リモコン・付属品:本体単体販売。リモコンは別売りです。
📍 耐硬水仕様(TS)の意味
型番の最後にある「TS」は、耐硬水仕様(Hard-water resistant)の意味で、硬度が高めの水やミネラル分が多い地域での使用にも配慮した設計になっていることを示します。
ただし、井戸水などを使う場合は追加のフィルターや水質チェックが一般的に推奨されます(メーカー仕様・設置条件に基づく確認が必要)。










